Francesco Guarascio
[ハノイ 7日 ロイター] - 米半導体大手インテルはベトナムの半導体事業をほぼ2倍に拡大する投資計画を棚上げした。関係筋が明らかにした。
ベトナムには半導体の組み立て、パッケージング、テストを行う同社の世界最大の工場がある。バイデン米大統領は9月にベトナムを訪問した際に同国の半導体産業を支援する計画を表明しており、インテルの事業拡大に対する期待が高まっていた。
しかし関係筋によると、投資計画が棚上げされたことがバイデン氏訪問の直後に米政府関係者から一部の米企業関係者などに伝えられた。インテルは7月ごろに既に決定を下していたが、計画凍結の理由は明らかにしていないという。
ここ数週間に行われた同社とベトナム政府高官の会議に出席した別の関係者は、電力供給の安定性と過剰な官僚主義についてインテルが懸念を示したと明かした。
インテルは投資計画についてコメントを控えたが、「半導体の需要が拡大する中、ベトナムは今後も当社のグローバルな製造事業の重要な一部であり続ける」とロイターに述べた。