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村上氏のSBI新生銀株取得、北尾SBIHD会長「大いに歓迎」

発行済 2023-11-10 18:18
更新済 2023-11-10 18:28
© Reuters.  11月10日、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は決算会見で、旧村上ファンドがSBI新生銀行の株主になったことについて「大いにウエルカム(歓迎)」と述べた。写真
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Ritsuko Shimizu

[東京 10日 ロイター] - SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は10日の決算会見で、旧村上ファンドがSBI新生銀行の株主になったことについて「大いにウエルカム(歓迎)」と述べた。村上世彰氏の知見を生かしてほしいと語った。

旧村上ファンド系とされるエスグラントコーポレーションはSBI新生銀行の議決権比率12.50%を保有し、主要株主となっている。

北尾氏は、村上氏が投資を決める前に2―3回会ったことを明らかにし「銀行と村上氏は共同体になるということ、利害が一致するということ。銀行にとっても良いことは村上氏にとって良いことにつながる」と述べた。

また、村上氏が560億円を投じることを決めたことを受け、半導体事業への出資予定額を500億円から1000億円に引き上げたとし「村上氏のおかげだ」と語った。

© Reuters.  11月10日、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は決算会見で、旧村上ファンドがSBI新生銀行の株主になったことについて「大いにウエルカム(歓迎)」と述べた。写真は東京都内で2020年撮影(2023年 ロイター/Junko Fujita)

北尾会長は、これまで中国、その後は東南アジアに注力してきたが、今後は「中東に力を入れる」とし、拠点を置くことも明らかにした。

今年度下期については「マクロ・セミマクロ経済的にも大転換期になる」と予想。金融市場の変動など大きな経営環境の変化を吸収できる新たな事業ポートフォリオを構築する必要があるとした。

資産運用事業では、日本国債券ファンドの新規設定・運用を開始するほか、海外資産運用会社との合弁によってオルタナティブ投資商品の提供を行っていく方針を示した。

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