Ernest Scheyder
[11日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルは13日、アーカンソー州で2026年までにリチウム生産を開始する計画を発表する見通しだ。計画を直接知る消息筋が明らかにした。
電気自動車(EV)のバッテリー用に使われるリチウムは、世界中で技術革新による生産拡大が見込まれている。脱炭素を求められるエクソンなどの石油企業にとって、リチウム事業は比較的少ない追加コストで新商品を売れる機会として注目されている。
エクソンは「プロジェクト・エバーグリーン」と銘打ち、米テトラ・テクノロジーズとの提携で2026年までに少なくとも年間1万トンの生産を開始する計画だ。これはEV約10万台のバッテリー生産に必要な量に相当する。
消息筋によると、エクソンは今年、アーカンソー州「スマックオーバー層」の掘削を進めるとともに、商業生産の鍵を握る「直接リチウム抽出法(DLE)」と呼ばれる新たなリチウム生産方法の試験を行ってきた。