[東京 1日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18165.69 -724.79 寄り付き 18763.72 安値/高値 18165.69─18777.47
TOPIX .TOPX 終値 1478.11 -58.94 寄り付き 1526.67 安値/高値 1478.11─1528.57
東証出来高(万株) 266428 東証売買代金(億円) 27709.12
東京株式市場で日経平均は大幅続落。前日比で724円安と、全面安の展開となった。下 げ幅は今年3番目の大きさとなる。中国国家統計局が発表した8月の中国製造業PMIが 3年ぶりの低水準となったことを受け、中国の実体経済をめぐる警戒感が拡大。リスク回 避ムードが強まり後場に一段安となった。
中国製造業PMIの結果を受け、上海総合指数 .SSEC は前日比で一時4%超の下げ となった。上海株はその後、下げ渋る動きをみせ、日本株も後場前半は一時1万8500 円台を回復。ただ後場中盤から散発的な先物売りに押される形で軟化し、安値引けとなっ た。「中国景気へのリスクが後退しない限り、買いの手も伸びにくい」(ちばぎん証券顧 問の安藤富士男氏)という。
東証1部上場銘柄の96%が下落。自動車・電機の主力輸出株の下げが目立ったほか 、業種別の下落率では精密機器に加え、電気・ガス、医薬品などディフェンシブ関連が上 位に入った。「中国の悪材料と米利上げが市場にネガティブな影響を与えた場合、最悪の シナリオとして昨年10月の日経平均高値1万6500円付近まで下落する可能性もある 」(楽天経済研究所シニア・マーケットアナリストの土信田雅之氏)と声も聞かれた。
個別銘柄では東芝 6502.T が大幅安。同社は31日に予定していた2015年3月期 の決算発表を延期すると発表した。新たに10件の会計処理の疑いが発覚したという。同 日が期限だった有価証券報告書の提出は9月7日に再延長した。事態の先行きに対する不 透明感があらためて強まった格好となり、売りが出た。
半面、明電舎 6508.T が上昇。同社は31日、これまで未定としていた2016年3 月期における中間配当を1株4円(前年同期は無配)とすると発表した。株主還元強化の 動きを好感した。
東証1部騰落数は、値上がり47銘柄に対し、値下がりが1837銘柄、変わらずが 10銘柄だった。
(長田善行)