[ヨハネスブルク 29日 ロイター] - 調査会社カウンターポイント・リサーチによると、南アフリカの第3・四半期のスマートフォン出荷台数は前年同期比で73%、前期比で44%それぞれ増えた。中国の大手メーカーが同国で存在感を強めていることが背景にある。
カウンターポイントによると、中国メーカーは中東とアフリカ市場全体を視野に入れているが、南アは所得水準が高く、接続インフラがより整っていることから特に魅力的な市場とみられている。
HONOR(オナー)、小米(シャオミ)、伝音控股(トランシオン)などの中国メーカーが複数の低価格製品を投入していることが、フィーチャーフォン(従来型携帯電話、いわゆるガラケー)からの乗り換えを加速させているという。
ただ、高性能機種とプレミアム化の動向も南ア市場の拡大を促すとみられ、韓国のサムスン電子や米アップルが最も恩恵を受けそうだ。
オナーの市場参入により、低・中価格帯機種におけるシャオミやサムスンとの競争が激しくなっているという。
競争激化にもかかわらず、第3・四半期はサムスンがすべての価格帯で首位に立った。