Diane Bartz
[ワシントン 6日 ロイター] - 米連邦取引委員会(FTC)は6日、マイクロソフト(MS)によるゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードの買収を巡り、競争法上合法とした連邦地裁の判断が誤っていたと主張した。
FTCは昨年12月、買収が競争を阻害するとして差し止めを求めて提訴したが、連邦地裁は今年7月にFTCの申し立てを退けた。MSは10月13日、英当局の認可を受け、買収を完了した。
FTCの弁護士は控訴裁(高裁)の判事3人で構成する委員会に対し、下級審ではFTCに高すぎる基準が課され、事実上買収が反競争的であることを証明するよう強いられたと主張。
FTCはMSにアクティビジョンのゲームをライバルのゲームプラットフォームから締め出す能力と動機があったことを示すだけで十分だったはずだとした。
MSの弁護士はFTCの主張が「弱い」と指摘。FTCはMSにそうした動機があったと示せなかったと反論した。
弁論を傍聴した2人の反トラスト法(独占禁止法)学者によると、FTCが勝訴するのは難しいという。