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日本製鉄株が一時6%安、USスチール買収額2兆円に割高感

発行済 2023-12-19 10:13
更新済 2023-12-19 10:36
© Reuters.  12月19日、 東京株式市場で日本製鉄株が急落している。写真は都内で2019年3月撮影(2023年 ロイター/Yuka Obayashi)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日本製鉄株が急落し、前日比で一時6%超下落した。同社は18日、米鉄鋼大手メーカーのUSスチールを約2兆円で買収すると発表し、手掛かりになっている。市場では、買収価格が高いとの指摘や、収益悪化懸念が重しとの声が聞かれる。

日本製鉄はUSスチールの株主に1株当たり55ドルを支払う。15日の株価に対して40%のプレミアムを上乗せした。USスチールを巡っては複数社が買収に関心を示し、米クリーブランド・クリフズは8月に1株当たり35ドルを提示した。日本製鉄の買収額は、その直前の株価の2.4倍に当たる。関係当局の承認を前提に、24年の4―6月期または7―9月期の買収完了を目指す。

国内鉄鋼メーカーは顧客と直接価格を交渉する「ひも付き」制度により製品価格が安定していることから、市場では「収益変動の激しい米企業を買収することによって、これまで安定していた収益の不安定化が懸念されている」(立花証券の入沢健アナリスト)との声があった。

全米鉄鋼労働組合(USW)が18日に買収に反対する声明を発表しており、買収手続きが難航する可能性も懸念されている。「労働組合の反対や独禁法の制限をどうクリアできるかなどの面で、道半ばという市場反応のようだ」(国内証券のストラテジスト)という。「実際にストライキが始まると、先行きを見定めるのが困難になり、注意が必要」(別の国内証券アナリスト)との声もあった。

USスチールは高炉・電炉一貫メーカーで、電炉の能力増強計画を現在進めているほか、鉄鉱石の鉱山も保有する。「原料調達の安定度が増すのはプラス。米国は成長市場なので、シナジーが生まれれば市場はいい買い物だったと捉え、株価は落ち着くだろう」(入沢氏)という。

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