[東京 20日 ロイター] - トヨタ自動車傘下のダイハツ工業が国内外のすべての車種の出荷を停止することが20日分かった。車両の安全性を確認する試験で不正を行っていた問題で対象車種が拡大するため。同社は同日、独立した第三者委員会による調査結果を国土交通省に報告。奥平総一郎社長が同日午後4時45分ごろから都内で会見し、トヨタの中嶋裕樹副社長が同席する。事情に詳しい関係者が明らかにした。
ダイハツは今年4月、海外市場向けの4車種で不正があったと発表。一部の車種はトヨタ車ブランドで販売されていた。前席のドア部品に本来の仕様にはない切り込み加工を施し、側面衝突試験を実施していたことが発覚。その後、国内で販売する2車種でも衝突試験での認証手続きに不正があったことを公表した。
ダイハツの広報担当者は、「現時点ではコメントできない」としている。