Jonathan Stempel
[28日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは、ユーザーのインターネット利用状況を秘密裏に追跡しプライバシーを侵害したとして起こされた集団訴訟で原告側と和解で暫定合意した。
これを受け、カリフォルニア州連邦地裁は2024年2月5日に予定されていた審理を保留した。
原告側は訴訟で少なくとも50億ドルの損害賠償を求めていた。和解の条件は明らかにされていないが、双方の弁護士は調停を通じて拘束力のある条件概要書で合意したとし、24年2月24日までに裁判所の承認を得るため正式な和解案を提示する予定だと述べた。
原告側は、ブラウザーをプライベートモードなどに設定しても、同社が解析ツールやクッキーなどを通じてユーザーの行動を追跡していると主張。地裁は今年8月、訴えの棄却を求めたグーグルの請求を退けていた。
20年に消費者が起こしたこの訴訟は16年6月1日以降の「数百万人」のグーグルユーザーを対象とし、連邦盗聴法とカリフォルニア州プライバシー法に違反するとしてユーザー1人当たり少なくとも5000ドルの損害賠償を求めていた。