[北京 29日 ロイター] - 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)は、2023年の売上高が7000億元(985億ドル)を上回ると予想している。胡厚崑(ケン・フー)輪番会長の社内メッセージをロイターが入手した。
22年の6423億元から約9%の増収となる見通しだ。
19年以降の米制裁措置により、先端チップなどの重要技術へのアクセスが制限され、一部事業に影響が出ていたが、回復しつつあることが改めて示された。
胡氏は新年に向けたメッセージで「いかなる時も当社を支えてくれたバリューチェーン全体のパートナーに感謝する」とし、困難を受け入れ決してあきらめなかった従業員にも謝意を表明。
「何年にもわたる多大な努力により嵐を乗り切ることができた。われわれは再び軌道に乗っている」と語った。
スマートフォンを含むデバイス事業が23年に予想以上の業績を上げたと指摘。24年にデバイス事業の拡大に注力すると表明した。
「地政学的・経済的な不確定要素が多く、技術的な制限や貿易障壁が世界に影響を与え続けている」とも述べ、大きな課題に直面していることも認めた。