Valerie Insinna David Shepardson Rajesh Kumar Singh
[ワシントン/シカゴ 8日 ロイター] - 米ユナイテッド航空は8日、ボーイングの「737MAX9」複数機でボルトの緩みが見つかったと発表した。同型機は5日にアラスカ航空の運航機が飛行中に側壁の一部が吹き飛び緊急着陸した問題を受け、運航停止となっている。
ユナイテッド航空の発表文によると、同社は6日に予備点検を開始。ボルトの緩みなど、ドアプラグの取り付けに関連する問題とみられる事例が見つかったという。
同社は安全な運航再開に向け、技術オペレーションチームがこれらの問題に対応するとした。
関係筋がロイターに語ったところによると、ユナイテッド航空は現在、ボルトが緩んでいる機体を10機近く発見しており、さらに増える可能性があるという。
ボルトの緩みの発見は「ジ・エア・カレント」が最初に報じた。
米連邦航空局(FAA)は8日、承認したボーイングの手順に基づいた同型機の点検を行うよう航空各社に指示した。主にアラスカ航空とユナイテッド航空が運航する171機の点検には数日かかる可能性があり、多数のフライトが欠航となる見通し。
ボーイングの株価は8日に8%下落した。
同社のサプライヤーであるスピリット・エアロシステムズの株価は11%値を下げた。
FAAとボーイングはボルトの緩みに関する報道についてコメントを避けた。