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米国株式市場=大型株主導で上昇、インフレ統計・企業決算を注視

発行済 2024-01-11 06:29
更新済 2024-01-11 07:09
© Reuters. 米国株式市場は大型株主導で上昇して取引を終えた。2022年3月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場は大型株主導で上昇して取引を終えた。ただ、インフレ統計や銀行決算の発表を週内に控え、上げ幅は限定的だった。

米10年債の利回りが4%付近にとどまり、入札で平均を上回る需要が集まったことを受け、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、エヌビディアなどがS&P総合500種を押し上げた。

メタは3.65%高。2021年9月以来の場中高値を付け、S&P通信サービス指数をけん引した。みずほが目標株価を400ドルから470ドルに引き上げた。

エヌビディアは上場来高値を更新し、2.28%高で終了。半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が10日公表したデータに基づく23年第4・四半期売上高が前年同期比でほぼ横ばいとなり、会社予想と市場予想のどちらも上回った。

米株は昨年末に力強い上昇を見せたが、その後は強弱まちまちの経済指標や米連邦準備理事会(FRB)当局者発言を受けて利下げの時期や規模を巡る期待が後退する中、上昇モメンタムを見い出せず、S&P500は昨年末比でほとんど上昇していない。ただ、同指数はこの日の上昇を受け、22年1月3日に付けた終値での最高値まであと0.27%となった。

CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「市場は今年の企業決算や金利に関する期待を再評価し、昨年11─12月に見られた株価急騰を正当化しようとしている」と述べた。

市場の関心は11、12日にそれぞれ発表される12月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)に移る。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は10日、インフレの2%目標到達にはなお道半ばとし、利下げ着手は時期尚早という見解を示した。

12日には米銀大手JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が決算を発表する。

暗号資産(仮想通貨)関連株は大半が下落し、コインベースは0.46%安、ライオット・プラットフォームズは1.21%安。

過去2日間で9.3%急落したボーイングは反発し、0.92%高で引けた。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.4対1の比率で上回った。ナスダックでは値上がり銘柄と値下がり銘柄が1対1だった。

米取引所の合算出来高は98億1000万株。直近20営業日の平均は122億2000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 37695.73 +170.57 +0.45 37552.91 37740.77 37524.40

前営業日終値 37525.16

ナスダック総合 14969.65 +111.94 +0.75 14877.70 14998.20 14842.70

前営業日終値 14857.71

S&P総合500種 4783.45 +26.95 +0.57 4759.94 4790.80 4756.20

前営業日終値 4756.50

ダウ輸送株20種 15602.87 +90.57 +0.58

ダウ公共株15種 899.39 -0.97 -0.11

フィラデルフィア半導体 4048.84 -15.81 -0.39

VIX指数 12.69 -0.07 -0.55

S&P一般消費財 1405.16 +13.69 +0.98

S&P素材 527.38 -0.90 -0.17

S&P工業 951.74 +4.54 +0.48

S&P主要消費財 768.87 -0.97 -0.13

S&P金融 629.11 +1.29 +0.20

S&P不動産 248.82 +0.33 +0.13

S&Pエネルギー 622.93 -6.36 -1.01

S&Pヘルスケア 1644.44 +6.81 +0.42

S&P通信サービス 250.60 +2.89 +1.17

S&P情報技術 3391.17 +33.66 +1.00

S&P公益事業 327.50 -0.21 -0.06

NYSE出来高 8.90億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 34900 + 450 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 34865 + 415 大阪比

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