Carolina Mandl
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーによると、世界のヘッジファンドは足元で米国の超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」への投資配分を減らし、他のハイテク、メディア、通信(TMT)企業を増やしつつある。
モルガンの機関投資家向けチームによると、ヘッジファンドは年初から毎営業日、TMTのロングポジションを積み増しており、その動きは足元で加速している。投資対象を「広げる」効果があるという。
特にソフトウエアと半導体の銘柄が最も大きく積み増されている。
昨年はエヌビディア、アップル、テスラ、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトのマグニフィセント・セブンが相場の上昇をけん引。それぞれ年間で50%から240%上昇し、テスラやアップルを除く大半の銘柄は今年に入っても上昇を続けている。
モルガンの分析では、マグニフィセント・セブン以外のTMT株へのエクスポージャーは、ヘッジファンド業界全体で見て2020年以来の最低水準に近い。