Andrew Chung
[ワシントン 16日 ロイター] - 人気ゲーム「フォートナイト」を開発した米エピックゲームズが起こした反トラスト法(独占禁止法)違反訴訟で米連邦最高裁は16日、米アップルの対応は反トラスト法違反には当たらないとした下級審判決を不服としたエピック側の上訴を棄却した。
アップルが消費者にアプリ市場「アップストア」でアプリを入手させ、アプリ内の課金に独自のシステムを採用した運営方法は反トラスト法違反には当たらないと判断した下級審の判決を事実上支持した。
アップル側も下級審判決を不服として上告していたが、連邦最高裁は同じく棄却した。
この訴訟は2020年、エピックゲームズがアップストアで高額な手料を徴収されるのを避けるために外部サイトのリンクを貼ったところ、アップルから規約違反としてアプリを削除されたことを不当だとして起こした。
エピック側はアップルが違法な独占企業として振る舞っていると主張していた。
米西部カリフォルニア州の連邦地裁は21年、アップルの対応が反トラスト法違反には当たらないとした一方、外部リンクへの誘導禁止はカリフォルニア州の公正な競争を求める法令に反しているとして改善を命令していた。同州の第9巡回区連邦控訴裁判所(高裁)も23年4月に判決を支持する考えを示した。
アップルはアプリ内課金に最大で30%の手数料を課している。