[カイロ/コペンハーゲン 24日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派は24日、アデン湾とバブ・エル・マンデブ海峡で、商船2隻を護衛していた複数の米軍艦を弾道ミサイルで標的にしたと表明した。
フーシ派のサレア軍事報道官は、米軍艦1隻が直撃を受け、2隻の商船はこの海域を出たと述べた。
24日、フーシ派の発表に先立ちデンマークの海運大手APモラー・マースクは、紅海とアデン湾を隔てるバブ・エル・マンデブ海峡を北上していた米国籍船の船舶2隻が、付近で爆発が確認されたことを受け航路を変更したと発表した。
マースクによると、2隻の船舶は米海軍に護衛されて航行しており、米海軍が複数の飛翔体を迎撃した。船体と乗組員に被害は出ておらず、米海軍の護衛を受けアデン湾に向けて航行しているとしていた。
2隻の船舶はマースクの米国子会社が運航しており、国防総省、国務省、国際開発局(USAID)などの米政府機関の貨物を積載していた。
また、英国の海上警備会社アンブレイはこの日、米海軍の随伴船と共に航行していた2隻の米コンテナ船のうちの1隻から、無人機(ドローン)の接近を受け、付近の海域で爆発があったと通報があったと明らかにした。無人機の接近を受けた際、この船舶はイエメンのモカの南約80キロの海域を航行していた。
米政府当局者は、24日は米艦船も商船もフーシ派のミサイル攻撃を受けていないと述べた。
一方、米中央軍は、アデン湾を航行していた米国籍のコンテナ船に向けてフーシ派が対艦弾道ミサイル3発を発射したと発表した。船の損傷や負傷者の報告はないとしている。