Noel Randewich
[30日 ロイター] - 30日の米株式市場の時間外取引で、グーグル持ち株会社アルファベットやマイクロソフトの四半期決算発表後に、両社を含めた人工知能(AI)関連銘柄が軒並み下落し、合計で1900億ドルの時価総額が消し飛んだ。
最近はAI技術がさまざまな企業に採用されるとの見通しから、これらの銘柄が主導する形の株高が続いていたが、さすがに投資家の期待が膨らみ過ぎたことが浮き彫りになった形だ。
アルファベットは10─12月期の広告収入が予想に届かなかったほか、自社のAI計画を支えるデータセンター向け投資が今年増えるとの見通しを示すと、マイクロソフトとの競争激化に伴うコスト負担の大きさが明確となり、売りを浴びた。
一方マイクロソフトは10─12月売上高が市場予想を超えたにもかかわらず、日中取引で最高値を更新した株価が弱含んだ。今月時価総額が3兆ドルの大台を超えるなど、AIを巡る楽観ムードが加速したことの反動が出たもようだ。
半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)は1─3月売上高見通しが市場予想を下回ったため急落。昨年の高騰に続き、今月に入っても27%値上がりしてきたエヌビディアもつれ安となった。