[2日 ロイター] - 米アップルが1日に発表した2023年10─12月期決算で中国と香港、台湾を合わせた中華圏の売上高は前年同期比13%減の208億ドルとなり、予想の235億ドルを下回った。中国の競合企業との競争激化に加え、景気減速の中で消費者のスマートフォンのアップグレードの期間は長期化していることが圧迫した。
アップルの株価は2日、一時約3%下落した。
調査会社カナリスのアナリスト、Toby Zhu氏は「華為技術(ファーウェイ)や小米科技(シャオミ)などの中国企業との厳しい競争を踏まえると、アップルの中国での売り上げの減少は驚くべきことではない」とコメントした。
世界最大のスマートフォン市場である中国は、アップルの販売の伸びに極めて重要だ。アップルは中国で何年も人気のブランドだったが潮目が変わりつつある。
中国の通信機器大手ファーウェイが中国産半導体を使用した新型スマートフォン「Mate(メイト)60」シリーズの発売開始し、アップルへのプレッシャーは昨年後半に強まった。
ジェフリーズのアナリストらはアップルの中華圏での出荷台数が24年に2桁台の減少率になると予想している。アップルは引き続き中国での圧力に直面する可能性が高いとみられる。
アップルはコメント要請にすぐには応じなかった。