Foo Yun Chee Bart H. Meijer Martin Coulter
[ブリュッセル 13日 ロイター] - 欧州委員会は13日、欧州連合(EU)の新たなIT(情報技術)規制を巡り、米アップルと米マイクロソフト(MS)の一部サービスを規制の厳しい「ゲートキーパー(門番)」指定から除外すると発表した。
EUのデジタル市場法(DMA)はマイクロソフト、アップル、アルファベット傘下グーグル、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、バイトダンスに対し、自社のプラットフォーム上で外部のアプリやアプリストアを許可し、利用者が他社サービスに切り替えやすくすることを義務付けるとともに、自社サービスの優遇を禁止している。
欧州委は5カ月間の調査の結果、アップルの対話アプリ「アイメッセージ」、マイクロソフトの検索エンジン「ビング」、ブラウザー「エッジ」などがゲートキーパーサービスに該当しないと判断した。
アップルのアプリストアや基本ソフト(OS)「iOS」、ブラウザー「サファリ」、マイクロソフトのビジネスSNS(交流サイト)「リンクトイン」、OS「ウィンドウズ」は、引き続きゲートキーパーに分類される。
欧州委は、利害関係者の意見などを踏まえて徹底した評価を行ったと述べた。