Josh Ye
[香港 22日 ロイター] - 世界最大のパソコン(PC)メーカー、中国のレノボ・グループは22日、第3・四半期(2023年10─12月期)の売上高が前年同期比3%増の157億2000万ドルになったと発表した。市場予想の152億5000万ドルを上回った。
新型コロナウイルス流行に伴うPC需要ブームが終わりを告げた22年に売り上げが縮小し始め、これまで5四半期連続の減収を記録していた。
10─12月期の株主帰属純利益は23%減の3億3700万ドル。アナリスト予想は3億0900万ドルだった。
調査会社ガートナーは1月、レノボの第3・四半期PC出荷台数が前年比3.2%増加したと発表。業界全体も0.3%増となり、ほぼ2年間減少していた市場は回復している。
レノボはPC以外の事業拡大に努めており、企業向け情報技術サービス販売を手がけるサービス事業部門の売上高は10%増の20億ドルだった。
また、人工知能(AI)利用に最適化された「AI PC」が当面の戦略の焦点になると表明。「今後、AIにおける他の主要リーダーとのパートナーシップを組み合わせることで、当社は多大な機会を捉えることができるようになる」と指摘した。