David Shepardson Valerie Insinna
[ワシントン 26日 ロイター] - 2018、19の両年に計346人が死亡した米ボーイングの小型機737MAX事故を受け、米議会の指示で安全管理体制を検証していた専門家委員会は26日、同社経営陣と従業員が安全性を最優先する企業文化を巡って「意思疎通がない」と断定する報告書を公表した。
同報告書は、ボーイングが「組織の全てのレベルで安全関連の指標に対する認識が欠けており、積極的な安全文化を作り上げる各種要素は実施が不十分で混乱している」と厳しい結論を下した。
報告書は、アラスカ航空のボーイング737MAX9型旅客機のドアパネルが飛行中に吹き飛ばされた事故など23年以降に公表された深刻な品質管理問題に言及し「安全への道のりにおけるギャップ」の存在を指摘した。
また、最近の一連の問題により「専門家委員会では、ボーイング社員全体に安全関連のメッセージや行動が浸透していないとの懸念が高まった」としている。