[東京 2日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17725.13 +2.71 寄り付き 17564.39 安値/高値 17537.85─17775.77
TOPIX .TOPX 終値 1444.92 +2.18 寄り付き 1430.99 安値/高値 1427.17─1446.61
東証出来高(万株) 188680 東証売買代金(億円) 20712.81
東京株式市場で日経平均は小幅に3日続伸。序盤は軟調なスタートとなったが、今晩に9 月米雇用統計の発表を控え、積極的にポジションを傾けにくく、様子見ムードが強まるな かで株価は方向感に乏しい展開となった。東証1部の売買代金は2兆0712億円と9月 14日以来、約半月ぶりの低水準。TOPIXやJPX日経400なども小幅高を維持し た。
朝方には日経平均が前日比180円を超す下げとなる場面があったが、押し目買いな どで次第に下げ渋った。総務省が寄り前に発表した8月の家計調査で、全世帯(単身世帯 除く2人以上の世帯)の実質消費支出が前年比2.9%増と3カ月ぶりに増加し、上期業 績の上振れが報じれたイオン 8267.T やセブン&アイ・ホールディングス 3382.T など小 売株の一角が買われたことも指数を下支えした。
後場は米雇用統計の発表を控える週末を前に様子見ムードが広がるなか、前日終値を 挟んで一進一退となった。市場では「上海株が休場なうえ、米雇用統計の発表前で動きに くい。仮に雇用統計が強い数値となった場合、米株価が以前に比べて落ち着いていること もあり、米景況感の改善よりも米利上げ懸念が高まりそう」(松井証券シニアマーケット アナリストの窪田朋一郎氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、ドンキホーテホールディングス 7532.T 、マツモトキヨシホールディ ングス 3088.T 、コーセー 4922.T などのインバウンド関連株が堅調。国慶節に伴い中国 から訪日観光客が増加していることから、「爆買い」の期待が高まった。
また日本ハム 2282.T などハム・ソーセージ関連もしっかり。日本政府が環太平洋経 済連携協定(TPP)の農産物の関税交渉で、豚肉の高価格品について10年後に関税を ゼロとするなどの内容を固めたと日本経済新聞2日付朝刊が報じた。調達コストの削減効 果などを思惑視した買いが優勢だった。
東証1部騰落数は、値上がり928銘柄に対し、値下がりが851銘柄、変わらずが 119銘柄だった。
(杉山容俊)