Joey Roulette Steve Gorman
[29日 ロイター] - 米宇宙企業インテュイティブ・マシンズは29日、半世紀ぶりの月面着陸を成功させた無人船「ノバC」(愛称オデッセウス)が電源消失のため休眠状態に入り、中核ミッションを終了したと発表した。
オデッセウスは22日に月面着陸に成功。米宇宙船としては1972年の航空宇宙局(NASA)のアポロ17号以来約50年ぶりで、民間企業としては世界初だった。
しかし、着陸時に横倒しになったために太陽光発電に問題が生じていた。
着陸した月の南極付近は今後3週間にわたり夜が続くが、太陽光発電が復活すれば通信再開を試みる予定という。
米航空宇宙局(NASA)はオデッセウスに搭載された6つの観測装置から一部のデータを抽出できたとしている。
インテュイティブの株価は今回のミッションを受けて一時約3倍上昇し、その後も荒い値動きとなった。現在は打ち上げ直前から20%高で推移しており、時価総額は約6億ドルとなっている。