Divya Rajagopal
[トロント 3日 ロイター] - 英豪資源大手リオ・ティントのジェイコブ・スタウショーン最高経営責任者(CEO)は3日、リチウムについて、電気自動車(EV)バッテリー向けなどを支えに力強い需要拡大が続くが、価格は不安定に推移するとの見通しを示した。
トロントで開かれている鉱業関係の年次会合の傍ら、ロイターのインタビューに応じた。
リオはリチウム事業を拡大するための大型買収は行わず、リチウム抽出技術を向上させる方法を探ると述べた。
EV需要の減速に伴ってリチウムの指標価格は過去1年間で80%余りも下がり、多くの生産企業は生産停止や人員削減に追い込まれている。リオ・ティントはリチウム事業に賭ける数少ない鉱業大手のひとつ。
スタウショーン氏は「理想を言えば、もっと大きな電池生産能力が必要になるだろう。EV向けだけでなく据え置き型電池もそうだ。従って世界中で電池が増えることに疑いの余地は無いと思っている。つまりリチウムがもっと必要になるということだ」と語った。
一方で「電池資材の価格は変動が激しくなるという当社の見方は一貫している」と述べた。