40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

車載先端半導体連合にスズキと日立アステモ参画、政府が10億円補助

発行済 2024-03-29 14:01
更新済 2024-03-29 18:27
© Reuters.

Maki Shiraki

[東京 29日 ロイター] - 日本の自動車メーカーや半導体関連企業など計12社からなり、高性能な車載半導体の開発を目指す「自動車用先端SoC技術研究組合(ASRA)」は29日、スズキと部品メーカーの日立Astemo(アステモ)が新たに加わると発表した。経済産業省は同日、ASRAの研究開発に約10億円を補助することも表明した。

2社の新規加入は既存の参画企業が推薦した。自動運転などを巡る半導体の開発費用は巨額で、参画企業は協調分野で連携してコストを抑える狙い。先行する海外勢に対抗すべく、日本勢が結束し、産業競争力を高める。

ASRAの山本圭司理事長(トヨタ自動車のシニアフェロー)は会見で、半導体の性能が車の性能も大きく左右する中、「現状、欧米の半導体メーカーの優勢は否めない」と指摘。日本勢が「1つのチームとして開発を進める必要がある」と話した。外注では望む納期に半導体を入手することも難しくなっているという。各社が土台部分で協調することで「日本の半導体業界の底上げにも貢献していきたい」と述べた。

日本勢は電気自動車だけでなく、ハイブリッド車、燃料電池車など多様な選択肢で脱炭素化を図る方針だが、山本氏は「残念ながら車の多様性を吸収できる(半導体の)設計はない」とし、車側の要求に応える設計仕様にしたいとした。参画企業の数は、開発や意思決定を迅速にするため「やみくもに増やす計画は今のところない」と語った。

政府の補助金10億円は半導体の仕様を検討する第一段階での支援で、今後は進捗に応じて増額も検討する。山本氏は、具体的な投資額について明言を避けたが、「今後、数百億円規模の試験研究費が必要になる」と説明、「これを補助金で全額賄うかどうかは今のところ明確な結論は出ていない」と述べた。今後の事業拡大段階で誰が負担するのかなどは「経産省とも相談している」と話した。

ASRAは昨年12月に設立。車の知能化・情報化・電動化に必要なSoC(システム・オン・チップ)と呼ばれる多機能で高性能な半導体を参画企業で共同開発し、2030年以降の量産車への搭載を目指している。

既存の参画企業はトヨタ、ホンダ、日産自動車、SUBARU、マツダの自動車メーカー5社、デンソーとパナソニックオートモーティブシステムズの電装部品メーカー2社、ソシオネクスト、ルネサスエレクトロニクス、日本ケイデンス・デザイン・システムズ、ミライズテクノロジーズ、日本シノプシスといった半導体関連企業5社。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます