David Kirton
[深セン(中国) 29日 ロイター] - 中国の華為技術(ファーウェイ)が29日発表した2023年通期決算は過去4年で最大の増収を記録した。コンシューマー部門が上向いたほか、スマートカー部品など新規事業が好調だった。
売上高は9.63%増の7042億元(974億8000万ドル)。最も貢献度が高かったコンシューマー部門の売上高は17.3%増の2514億9000万元だった。
コンシューマー部門の売上高の内訳は非公表だが、同部門に含まれるスマートフォン事業は昨年、5G対応の「Mate60」で米国の制裁による影響から復活を遂げたとみられる。
ケン・フー輪番会長はプレスリリースで業績は予想通りだったとし「当社は次から次へと課題を乗り越え、成長することができた」と述べた。
23年の純利益は144.5%増の870億元。純利益率は前年の2倍以上の12.35%だった。
広報担当によると、純利益には20年11月に売却した格安スマートフォン部門「Honor」に関連する収入も含まれている。
クラウド部門の売上高は20%以上増加し553億元。中核事業であるICT(情報通信技術)インフラ部門は横ばいだった。
4年前に設立したスマートカー・ソリューション部門は前年比128.1%増の47億元。