(内容を追加しました) [15日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16924.75(‐157.14) 前営業日終値 17081.89(‐49.97) ナスダック総合 .IXIC 終値 4782.85(‐13.76) 前営業日終値 4796.61(‐42.03) S&P総合500種 .SPX 終値 1994.24(‐9.45) 前営業日終値 2003.69(‐13.77)
14日の米国株式市場は続落して終了した。小売米最大手のウォルマート・ストアー ズ WMT.N が通年の売上高見通しを下方修正したことを受け同社株が急落、他の大手小売 銘柄も軟調となった。 また、前日発表の米金融大手JPモルガン・チェース JPM.N の決算も失望を誘い、 株価が下落した。
ダウ工業株30種 .DJI は157.14ドル(0.92%)安の1万6924.75 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は13.76ポイント(0.29%)安の4782.8 5。 S&P総合500種 .SPX は9.45ポイント(0.47%)安の1994.24。
ウォルマートは10%安となり、1日としては27年ぶりの大幅な値下がり。200 9年1月以来の大商いとなった。2017年度の1株当たり利益が最大で12%減少する との予想を発表したことが材料視された。1日で200億ドル以上の時価総額が失われ、 ダウ平均とS&P500種の下落率上位の一角を占めた。 競合する米小売り大手のターゲット TGT.N は3.5%安、シアーズ・ホールディン グス SHLD.O は3.0%安。S&P小売り株指数 .SPXRT は1.2%下落した。 この日発表された9月の米小売り売上高が前月から微増にとどまったことも相場の重 しとなった。 13日の遅い時間に予想を下回る第3・四半期決算を発表したJPモルガンは2.5 %値下がりした。 LPLフィナンシャルの投資ストラテジスト兼エコノミスト、ジョン・キャナリー氏 は「今後3週間の決算シーズン中に、われわれは第3・四半期決算に関する明確なガイダ ンスだけでなく、第4・四半期と来年のガイダンスも得ることになる。それが極めて重要 だ」と話した。 他の金融株はウェルズ・ファーゴ WFC.N が0.7%安となる一方、バンク・オブ・ アメリカ BAC.N は決算発表を受けて0.8%値上がりした。 ほかにも、航空大手ボーイング BA.N で4.3%安と大幅下落した。 デルタ航空 DAL.N は1.8%高。搭乗率の改善と旅客当たり単価の増加を目指し、 2016年に輸送能力の拡大に歯止めをかける方針を示したことが好感された。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1809で上げ1241(比率は1.4 6対1)、ナスダックが下げ1759で上げ1005(1.75対1)だった。 トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約69億株で、過去 20営業日平均の75億株を下回った。