(内容を追加しました) [ニューヨーク 17日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17489.50(+6.49) 前営業日終値 17483.01(+237.77)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4986.02(+1.40) 前営業日終値 4984.62(+56.74)
S&P総合500種 .SPX 終値 2050.44(‐2.75) 前営業日終値 2053.19(+30.15)
米国株式市場は、ほぼ横ばいで取引を終了した。 小売りのウォルマート・ストアーズ WMT.N とホームセンターのホーム・デポ HD.N がいずれも市場予想を上回る四半期業績を発表したことを好感し、一時は相場が押し上げ られる場面があった。ただ、ドイツのハノーバーで爆弾攻撃の恐れがあるとしてサッカー の親善試合が中止されたことを受け、終盤にかけて急速に値を消す展開になった。
ダウ工業株30種 .DJI は6.49ドル(0.04%)高の1万7489.50ドル 。 ナスダック総合指数 .IXIC は1.40ポイント(0.03%)高の4986.02 。 S&P総合500種 .SPX は2.75ポイント(0.13%)安の2050.44。
ウォルマートは3.5%、ホーム・デポは4.4%上昇した。 一方で四半期決算がさえない内容だったアパレル小売りのアーバン・アウトフィッタ ーズ URBN.O とディックス・スポーティング・グッズ DKS.N がそれぞれ3.8%と9. 4%下げた。 米司法省などの当局がダイエット用補助食品の違法な広告・販売に絡む処分を発表す る方針を示したことから関連銘柄が軒並み売られ、GNCホールディングス GNC.N は6 .4%安、ビタミン・ショップ VSI.N は4.9%安、ハーバライフ HLF.N は1.5%安 となった。
パリに続きドイツも攻撃の標的になったと判明したことから、市場の不安が増大した 。 ビーム・キャピタル・マネジメントのマネジングディレクター、モハナド・アーム氏 は「こうした状況は不確実性を生み出し、不確実性がある局面ではだれもがキャッシュへ と向かう」と指摘した。 17日に発表された米経済指標は強弱まちまちの内容。10月消費者物価指数(CP I)は3カ月ぶりにプラスに転じたため、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げ する確率を高める材料になった可能性がある。しかし10月鉱工業生産は低下し、第4・ 四半期の成長ペースへの懸念をもたらした。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1934で上げ1126、ナスダックが 下げ1501で上げ1290だった。 トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約75億株で、過去 20営業日平均の72億株を上回った。