[東京 2日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19938.13 -74.27 寄り付き 19957.50 安値/高値 19926.22─20002.12
TOPIX .TOPX 終値 1602.26 +0.31 寄り付き 1600.88 安値/高値 1600.27─1607.27
東証出来高(万株) 189807 東証売買代金(億円) 23057.22
東京株式市場で日経平均は反落。前日に回復した2万円を下回って取引を終えた。ECB (欧州中央銀行)理事会など海外での重要イベントを前に様子見姿勢が強く、高値圏では 利益確定売りが広がった。一方、銘柄や中小型株を物色する動きは継続。TOPIXは小 幅に続伸した。
朝方はシカゴ日経平均先物にさや寄せする形で売りが先行。日経平均は2万円を割れ てのスタートとなった。前引けで一時的に2万円を回復する場面もあったが、プラス転換 には至らず安値圏でもみ合いを続けた。
ファーストリテイリング 9983.T が前日比1.8%安となり、日経平均を約35円押 し下げる要因となった。電子部品関連の下げも目立ったが、トヨタ自動車 7203.T は0. 75%高。業種別では建設や情報通信などの上げも目立ち、結果的にTOPIXは0.0 2%高となった。
「個人投資家による小型株の物色意欲はおう盛」(国内証券)との声も聞かれ、東証 2部総合 .TSI2 は0.62%、東証マザーズが1.92%の上昇となっている。
もっとも、市場からは「2万円の節目を意識しながら売り買いが交錯しているが、壁 が厚い印象。余計なポジションを取りにくい時期でもあり、手詰まり感がある」(丸三証 券経済調査部長の安達誠司氏)との声も出ている。
個別銘柄ではユーグレナ 2931.T が大幅高。同社は1日、ミドリムシから作ったバイ オ燃料の製造実証プラントを横浜市内に建設し、2018年前半の稼働を目指すと発表し た。2020年までに航空機に向けたバイオジェット燃料の生産を実現させるという。今 後の成長性を期待した買いが入った。
半面、ミネベア 6479.T が軟調。11月のLEDバックライト事業の売上高が約24 0億円となり、前月の365億円から減少する見通しとなったとの発表を嫌気した。一時 的に生産調整に移行しているという。
東証1部騰落数は、値上がり873銘柄に対し、値下がりが885銘柄、変わらずが 163銘柄だった。
(長田善行)