(内容を追加しました) [上海 10日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 前場終値 3479.0464 6.6070高 1534.4億元(上海A株) 寄り付き 3469.8059 2.6335安 前営業日終値 3472.4394 2.3696高 2665.9億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 前場終値 21789.67 14.09安 389.3億香港ドル 寄り付き 21714.23 89.53安 前営業日終値 21803.76 101.37安 659.9億香港ドル
10日の中国株式市場は小幅続伸して前場を終えた。規制当局が新規株式公開(IP O)改革をめぐる懸念の緩和に動いたことが背景。
上海総合指数 .SSEC 前場終値は6.6070ポイント(0.19%)高の3479 .0464。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 は17.753ポイント(0.49%)高の3653.691。 中国国務院(内閣に相当)は9日夜、上海、深セン両証券取引所へのIPOについて 、2年以内に現在の許可制から登録制へと移行する方針を明らかにした。
現在のIPO承認制度は、資本の不適切な配分や腐敗の原因だ、との指摘が多くある 。制度変更により、どの企業がどの程度株式を上場させるかは、規制当局ではなく市場が 決定することになる。 一方で、制度変更により企業の資金調達が集中し、金融システムでかなりの規模の資 金が凍結され、その結果金利が上昇するとの懸念もある。 中国の規制当局は、IPO制度改革は「段階的に」行われると表明した。これは明ら かに、投資家懸念を払しょくさせる狙いがあるとみられる。 上海のあるファンドマネジャーは、IPOは引き続きある一定の管理のもとで行われ る見通しで、新たな登録制はこれまで不安視されていたほどのものではないようだ、と語 った。 IPO制度の変更で引き受け手数料収入が拡大するとの期待から、証券株が買われて いる。 不動産株も高い。万科企業 000002.SZ が、保険会社2社が同社株を購入していると 発表したことが支援材料。万科企業は一時、4.3%上昇し、8年ぶり高値を付けた。
香港株式市場はほぼ変わらず。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、警 戒感が広がっている。 ハンセン指数 .HSI 前場終値は14.09ポイント(0.06%)安の2万1789 .67。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は17.28ポイント(0.18%) 安の9541.48。