[東京 10日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19046.55 -254.52 寄り付き 19070.02 安値/高値 19025.78─19125.06
TOPIX .TOPX 終値 1540.35 -15.23 寄り付き 1539.96 安値/高値 1537.97─1547.1
東証出来高(万株) 186561 東証売買代金(億円) 21913.67
東京株式市場で日経平均は3日続落。一時275円安となる場面があったが、節目の1万 9000円は維持した。原油相場の下落を背景とした米国株安や円高進行を嫌気し、リス ク回避の売りが優勢となった。もっとも下値を拾う動きもあり、日中は安値圏で一進一退 。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に手控えムードも強く、薄商いとなった 。
円相場が121円台半ばへと上昇したことを受け、業績悪化への警戒感から精密機器 や自動車、電機など主力輸出株が軟調に推移。ファーストリテ 9983.T やファナック<695 4.T>など指数寄与度の大きい銘柄も下げ、2銘柄で日経平均を約67円押し下げた。
一方、直近の株価下落により、「日経平均が割安となり、押し目買いを入れやすい。 個人投資家はレバレッジ型ETFやコア銘柄を中心に買い向かっている」(松井証券シニ アマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)という。日経平均が1万9000円を維持した ことも不安心理の後退につながった。
個別銘柄では、横浜ゴム 5101.T が急反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が 投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は230 0円(従来2800円)。新興国市場の低調などを主因に7─9月期の販売モメンタムが 大幅に減速したことを考慮した。
半面、キョーリン製薬ホールディングス 4569.T が大幅反発。9日、子会社の杏林製 薬が米医薬品大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブ BMY.N と創薬プログラムのライセ ンス契約を締結したと発表し、材料視された。
東証1部騰落数は、値上がり232銘柄に対し、値下がりが1617銘柄、変わらず が74銘柄だった。
(杉山容俊)