(香港のリポートを追加しました) [上海 11日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 3434.5813 20.9138安 2438.9億元(上海A株) 高値 3455.5484 安値 3410.9238 前場終値 3426.2307 29.2644安 1318.1億元(上海A株) 寄り付き 3441.5973 13.8978安 前営業日終値 3455.4951 16.9443安 2783.3億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 21464.05 240.56安 683.9億香港ドル 高値 21731.39 安値 21440.70 前場終値 21555.90 148.71安 361.3億香港ドル 寄り付き 21719.17 14.56高 前営業日終値 21704.61 99.15安 689.0億香港ドル
11日の中国株式市場は続落。約2週間ぶり安値で取引を終えた。人民元安の進行と 復星集団をめぐる問題の深刻化が投資家心理の悪化につながった。 中国誌の財新は10日、中国最大の民営複合企業である復星集団が、創業者の郭広昌 会長と連絡が取れなくなっていると報じた。復星傘下の多数の上場企業が、この報道の影 響を受ける可能性がある。 また、一連の新規株式公開(IPO)の購入申し込みがこの日始まったことも相場の 重しとなった。
上海総合指数 .SSEC の終値は20.9138ポイント(0.61%)安の3434 .5813だった。週間では2.6%安となった。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 の終値は15.026ポイント(0.41%)安の3608.059。週間で は1.9%安だった。 来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定が予想される中、すでに警 戒感ムードだった投資家は、元相場が対ドルで約4年半ぶり安値をつけたことで一段と懸 念を強めている。 第一上海証券のチーフストラテジスト、ライナス・イップ氏は「米国の利上げは、香 港や中国を含む新興国市場からの資金流出に大きな影響を与えるだろう」と指摘。「元が 下落し続けることは、投資家が中国の経済改革に自信が持てないことを意味するため、株 式にとっても悪材料となる」と述べた。 復星集団をめぐる報道の背後に、中国当局の汚職調査があるとの見方が浮上し、市場 のムードを一段と悪化させた。 上海復星医薬集団 600196.SS 、上海広聯電子 300226.SZ など中国市場に上場する多 くの復星集団関連企業の株が、内部情報の発表待ちで売買停止となった。
香港株式市場も続落。1%超下落して2カ月ぶり安値で引けた。今週は弱い中国経済 統計や予想される米利上げを控えた警戒感で、投資家の様子見姿勢が強まった。 ハンセン指数 .HSI の終値は240.56ポイント(1.11%)安の2万1464 .05。週間では3.5%安となり、下落率は3カ月ぶりの大きさ。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE の終値は142.49ポイント(1. 51%)安の9308.00。 複星集団をめぐる問題が、香港市場にも影を落とした。復星集団の関連企業で香港に 上場する復星国際(フォースン・インターナショナル) 0656.HK も売買停止となった。 ただ、アナリストの一部は、来週のFOMCで米国の金融引き締めスケジュールの不 透明さが払しょくされれば、香港市場は回復するとみている。 UOBケイヒアン(香港)のディレクター、スティーブン・リョン氏は「米連邦準備 理事会(FRB)が今後の利上げについて明確なガイダンスを示せば、市場は相当な回復 を見せるはずだ」とする一方、FRBのメッセージがまちまちの内容であれば、市場のさ えない状態は続くとの見方を示した。