[東京 18日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18986.8 -366.76 寄り付き 19320.46 安値/高値 18982.25─19869.08
TOPIX .TOPX 終値 1537.1 -27.61 寄り付き 1562.77 安値/高値 1537.1─1596.36
東証出来高(万株) 298751 東証売買代金(億円) 35971.64
東京株式市場で日経平均は3日ぶりに急反落。日銀金融政策決定会合の結果を受け、急速 に買い上がる場面があったが、新たに打ち出された量的・質的金融緩和(QQE)補完策 は買い材料になりにくいとの受け止めが広がるにつれ、日経平均は上げ幅を縮小。高値掴 みした投資家の投げなども膨らみ、日経平均は節目1万9000円割れへと沈んだ。
日銀は18日の金融政策決定会合で、設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業 の株式を対象とする年間3000億円程度の別枠を新設。2016年4月から再開される 銀行保有株式の売却と相殺するとしており、「株式市場への影響はニュートラル」(UB S証券エクイティ・ストラテジストの大川智宏氏)との見方が広がった。
米株安を受け前場はさえない値動きだったが、後場に日銀会合の結果が発表されると 日経平均の上げ幅は一時500円超へと拡大。ただ、「速報に反応し、とりあえず買いで 入ったものの、内容が分かるにつれて徐々に投げ売りが広がった」(ネット系証券)とい う。今回の補完策が「量的緩和の限界を意味するのではとの懸念もあるようだ」(国内証 券)との声も出ていた。
一方、東証REIT指数は3日続伸。日銀がJ─REITの買入限度枠を、これまで 発行済み投資口数の「5%以内」から「10%以内」に引き上げたことが材料視された。
個別銘柄では、メッセージ 2400.T がストップ高。18日付日本経済新聞朝刊は、損 保ジャパン日本興亜HD 8630.T がメッセージへの出資比率を現在の3.5%から51% 以上に引き上げ、子会社にすると報じた。大手損保による買収を材料視する買いが先行し た。
東証1部騰落数は、値上がり279銘柄に対し、値下がりが1578銘柄、変わらず が72銘柄だった。
(杉山容俊)