[東京 22日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18886.7 -29.32 寄り付き 18927.86 安値/高値 18824.65─18943.46
TOPIX .TOPX 終値 1533.6 +2.32 寄り付き 1533.32 安値/高値 1526.21─1538.05
東証出来高(万株) 197459 東証売買代金(億円) 19347.47
東京株式市場で日経平均は3日続落となった。前日の米国株の上昇は支援材料となった半 面、新たな買い手掛かり材料は乏しく、節目の1万9000円を手前にもみ合いを続けた 。翌日が祝日のため商いは細く、東証1部の売買代金は2兆円を割れ、12月7日以来、 約2週ぶりの低水準となった。TOPIXは3日ぶりの反発となっている。
序盤は小幅高で始まったが、小口の売りに押され軟化。日経平均は午前中に前日比で 一時91円安となったが、その後は下げ渋り、一進一退を続けた。値がさ株のファースト リテイリング 9983.T が1%超安。テルモ 4543.T が3.5%近くの下落となり、2銘柄 で日経平均を約30円押し下げる要因となっている。
TOPIXは0.15%の小幅高。またTOPIXコア30 .TOPXC は0.22%高 となり、大型株優位の展開となった。
業種別では空運、陸運、建設の上昇が顕著となった半面、食品や商社、パルプ・紙は 軟調となっている。「オイルマネーが保有するようなブルーチップの動きがあまりよくな い。こういう動きが継続していることが日経平均のパフォーマンスの悪さにもつながって いる」(藍沢証券投資顧問室の三井郁男ファンドマネジャー)との声が聞かれた。
個別銘柄では東芝 6502.T が12%超安。2009年3月以来、約6年9カ月ぶりの 安値を付けた。前日に大規模リストラ策とともに、16年3月期の連結最終損益が550 0億円の巨額赤字になる見通しを発表しており、「ぜい弱な財務体質が改めて意識された 」(国内証券)という。
半面、ミツミ電機 6767.T が大幅高。21日、ミネベア 6479.T と経営統合すること で合意したと発表した。株式交換比率など経営統合の詳細については未定だが、17年4 月をめどに統合する。シナジー効果に期待する買いが先行した。
東証1部騰落数は、値上がり809銘柄に対し、値下がりが1004銘柄、変わらず が120銘柄だった。
(長田善行)