[東京 25日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18769.06 -20.63 寄り付き 18823.91 安値/高値 18744.44─18870.70
TOPIX .TOPX 終値 1516.19 -7.43 寄り付き 1523.87 安値/高値 1513.44─1525.96
東証出来高(万株) 191288 東証売買代金(億円) 16049.01
東京株式市場で日経平均は小幅に5日続落した。内需株の一角がしっかりとした値動 きとなり、指数がプラス圏で推移する場面があったが、円相場が強含みで推移したことが 重しとなり、日経平均はさえない展開となった。きょうが受け渡しベースでの年内最終売 買日であり、ポジションを落とす動きも指摘された。
東証1部の売買代金は1兆6049億円と4月6日の1兆6776億円を下回り、今 年最低となった。クリスマスで今晩の欧米主要市場が休場となるため、外国人投資家から のフローが乏しく、商いは盛り上がりに欠ける展開となった。東証1部の平均売買単価は 838円と、前日の974円から一段と低下した。
そうしたなか、複数の証券会社による投資判断引き上げなどをきっかけに連日の大幅 高となった日本水産 1332.T など一部の銘柄が活況。「個人投資家の短期資金などが値動 きの良い銘柄に一極集中している」(東洋証券ストラテジストの土田祐也氏)という。外 部環境に左右されにくい医薬品や小売、食料品などの一角もしっかりだった。
個別銘柄では、三菱重工業 7011.T が反落。24日、子会社の三菱航空機(愛知県豊 山町)が開発を進めている国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット) について、第1号機の納入時期を2017年第2四半期から1年程度延期すると発表した ことが株価の重しとなった。
半面、伊藤園 2593.T が堅調。同社の2016年4月期における海外事業の営業利益 (のれん償却前)は16億円前後と、前期比5.3倍になりそうだとの一部報道が材料視 された。米国やアジアでの抹茶ブームを背景に緑茶飲料などの販売が伸びているほか、中 国でも麦茶飲料が好調という。
東証1部騰落数は、値上がり509銘柄に対し、値下がりが1362銘柄、変わらず が65銘柄だった。
(杉山容俊)