(表のフォーマットを変更し4本値表示としました) [ニューヨーク 31日 ロイター] - 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 17425.03 -178.84 -1.02 17590.66 17590.66 17421.16 .DJI 前営業日終値 17603.87 ナスダック総合 5007.41 -58.44 -1.15 5047.04 5058.06 5007.01 .IXIC 前営業日終値 5065.85 S&P総合500種 2043.94 -19.42 -0.94 2060.59 2062.54 2043.62 .SPX 前営業日終値 2063.36
31日の米国株式市場は続落で取引を終えた。米アップル AAPL.O が売られて全体水 準を押し下げた。年間では過去最高値の度重なる更新の一方で、夏場には大規模な下落も 経験するなど、株価は乱高下した。 ダウ工業株30種平均 .DJI は178.84ドル(1.02%)安の1万7425. 03ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数 .SPX は19.42ポイント(0.9 4%)安の2043.94。ナスダック総合指数 .IXIC は58.44ポイント(1.1 5%)安の5007.41だった。 アップルは1.9%安で、ダウなど主要3指数の最も大きく押し下げた。スマートフ ォン「iPhone(アイフォーン)」の販売が市場予想を下回る可能性が不安視されて おり、年間では4.5%安と、2008年以来初めてのマイナスとなった。 S&Pハイテク株指数 .SPLRCT は1.43%低下し、主要10部門で最も軟調だっ た。この日はS&Pエネルギー株指数 .SPNY 以外の9部門が値を下げた。エネルギー指 数は0.34%上昇し、今年みられた下落傾向を逆転して1年を終えた。 年間では、ダウが2.23%、S&Pが0.71%それぞれ下落した。一方でナスダ ックは5.73%の上昇だった。 速報値に基づくと、S&P構成銘柄全体でみた利回り(配当含む)は約1.40%だ った。 今年の軟調な株式相場は主に原油安によるものだった。エネルギー部門は通年で約2 4%値下がりし、金融危機後の世界的な景気後退以降で最大の落ち込みとなった。S&P の中で最も振るわなかった10銘柄のうち8つはエネルギー関連だった。天然ガス大手の チェサピーク・エナジー CHK.N は年間で約77%値下がりした。 一方、今年最も良かったのは一般消費財関連 .SPLRCD で、8.43%上昇した。動 画配信サービス大手ネットフリックス NFLX.O とオンライン小売り大手アマゾン・ドット コム AMZN.O が134%と118%の上昇で、全体を押し上げた。 S&Pは5月に過去最高値をつけた後、中国が発端となった世界的な成長鈍化懸念か ら8月には8日間で約11%の急落を経験した。投資家の不安心理の度合いを示すCBO Eボラティリティ指数 .VIX は約7年ぶりの高水準をつけた。相場はその後、徐々に安定 した。 ナショナル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ドナルド・ セルキン氏は「2014年12月31日に寝て、今日目を覚ましたら、なんとさえない1 年だったのだろうと思うだろうが、実際はその間にかなり乱高下した」と振り返る。 31日の騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ1882で下げ1163だ った。一方ナスダックは下げ1869で上げ1022だった。 米取引所の合算出来高は約53億株で、直近20営業日の平均である72億株を下回 った。