[日本インタビュ新聞社] - (決算速報)
フライトソリューションズ<3753>(東証スタンダード)は8月9日の取引時間終了後に25年3月期第1四半期業績(当期より非連結決算に移行)を発表した。前年同期の連結業績との比較で見ると減収となり赤字拡大したが、概ね計画水準だった。そして通期予想を据え置いた。拡販効果などにより大幅増収・黒字予想としている。有望案件が目白押しであり、積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。株価は安値圏で軟調だが、売り一巡して出直りを期待したい。
■25年3月期1Q赤字だが通期黒字予想据え置き
25年3月期第1四半期の業績(非連結)は売上高が5億53百万円、営業利益が1億41百万円の損失、経常利益が1億46百万円の損失、四半期純利益が1億47百万円の損失だった。当期より非連結決算に移行したため、前年同期の連結業績(売上高6億33百万円、営業利益46百万円の損失、経常利益41百万円の損失、親会社株主帰属四半期純利益41百万円の損失)との比較で見ると、減収でとなり赤字拡大した。ただし概ね計画水準だった。
SIソリューション事業は売上高が3億10百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が37百万円だった。連結ベースの前年同期は売上高が2億61百万円で、営業利益が28百万円だった。事業会社向けの基幹システム開発や保守などにより増収増益だった。
ECソリューション事業は売上高が19百万円で、営業利益が7百万円の損失だった。連結ベースの前年同期は売上高が37百万円で、営業利益が2百万円だった。B2B向けECサイト構築パッケージの新バージョン「EC-Rider B2BⅡ」の立ち上げに注力したため減収減益だった。
決済ソリューション事業は売上高が2億24百万円で、営業利益が77百万円の損失だった。連結ベースの前年同期は売上高が3億34百万円で、営業利益が9百万円だった。電子決済ソリューション「Incredist」シリーズ、Androidスマホによるタッチ決済ソリューション「Tapion」、無人自動精算機向けマルチ決済端末「VP6800」、マイナンバーカードを用いた公的個人認証サービス「myVerifist」の開発・販売に注力した。
25年3月期通期の業績(非連結)予想は据え置いて売上高が41億50百万円、営業利益が1億円、経常利益が80百万円、当期純利益が60百万円としている。前期の連結業績(売上高32億08百万円、営業利益1億03百万円の損失、経常利益94百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益1億05百万円の損失)との比較で見ると、拡販効果などにより大幅増収で黒字転換予想としている。有望案件が目白押しであり、積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。
■株価は売り一巡
株価は安値圏で軟調だが、売り一巡して出直りを期待したい。8月13日の終値は217円、今期予想連結PER(会社予想のEPS6円35銭で算出)は約34倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS47円85銭で算出)は約4.5倍、そして時価総額は約21億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)