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2015年には創業125周年、法人組織に改めてから創立100周年を迎えた。
現在の事業は、港湾事業、プラント・物流事業より構成されている。
港湾、プラント・物流の総合力により、重量貨物の搬出、陸上輸送、はしけ輸送、専門船への積込、現地での機器輸送・据付までをすべて行う、「直営一貫作業サービス」を強みとしている。
商船三井 (T:9104)が株式の3分の2を所有するMOLグループ会社であり、1968年以来、商船三井の専用ターミナルのオペレーションに従事している。
2016年3月期第2四半期の業績は、営業収入が前年同期比2.9%減の24,529百万円、経常利益が同38.7%減の1,562百万円と大幅な減益となった。
通期予想は、営業収入が485億円(前期比9.1%減)、経常利益が28億円(同49.7%減)に下方修正された。
前期は、四半期ごとに業績予想を上方修正するほどの好条件が揃った。
今期は、当初から減益予想をしていたが、港湾事業のコンテナ関連事業と今夏に終了したタイの石油化学プラントで予想外の採算悪化に見舞われた。
コンテナ関連事業は今下期以降に大きく好転する兆しがないものの、タイのプロジェクトによる採算悪化は今期限りのため、来期は利益面での好転が見込めよう。
同社は、マレーシアに子会社を設立し、同国国営石油会社ペトロリアム・ナショナルの石油精製・石油化学統合開発計画「RAPID計画」に備えてきたが、このほどエチレン製造設備関連の受注に成功した。
同案件は、2016年度の後半から2018年度にかけて営業収入に上がってくる予定だ。
■Check Point ・重量物輸送や大型プラントの輸送と建設に特色 ・国内のみならず海外も視野に入れてM&Aなどを検討 ・港湾事業は基幹航路の寄港数の変更などで取扱量が大きく減少 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)