NYの視点:FRB高官はハト派色弱める、様子見姿勢

発行済 2024-10-09 07:41
更新済 2024-10-09 07:45
© Reuters.
EUR/JPY
-
*07:41JST NYの視点:FRB高官はハト派色弱める、様子見姿勢 連邦準備制度理事会(FRB)高官は、労働市場の急速な減速への警戒感を弱めつつある。
同時に経済のソフトランディング期待を一段と強めた可能性がある。
先週発表された9月雇用統計は失業率が予想外に低下、非農業部門雇用者数も3月来で最大の伸びとなるなど、軒並み予想を上回り労働市場の底堅さが証明された。


FRBは9月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを決定。
FRBの責務においてインフレ安定や最大雇用の目標達成リスクが均衡したとし、インフレよりも、労働市場の急速な減速を懸念していることが明らかになった。
9月雇用統計の結果はFRBに安心感を与えたと考えられる。


議長や副議長と同等にFOMCの中で、政策判断で影響力と持つNY連銀のウィリアムズ総裁は英フィナンシャルタイムズ紙で、FRBのスタンスは現状でソフトランディングに向け「良い位置にある」とし、また、9月の利下げは「将来の行動規則ではない」と、0.5%の利下げが自動的に決定されるわけではないことを強調した。
雇用が強く米経済の健全性を保っているとの見解。
また、セントルイス連銀のムサレム総裁も7日の講演で、過剰に早く、大幅な利下げを警告し、忍耐強い対応が妥当で、「斬新的利下げが望ましい」と慎重な姿勢を見せた。


クーグラー理事は8日、欧州中央銀行(ECB)主催の会議で、インフレと雇用両面のリスクを認識しており、バランスの取れたアプローチが必要との考えを示した。
また、ハリケーン「ヘリ―ン」や中東の地政学的イベントは米経済見通しに影響を及ぼす可能性があるため、注視していると加えた。
24年のFOMC投票権を有するアトランタ連銀のボスティック総裁は労働市場を巡り「伸びが減速も弱まっているわけではない」と認め、「経済が強過ぎ、政策修正を阻害する可能性がリスクになる」、と指摘した。
当面は様子見する姿勢が示された。
ドルも当面底堅く推移する可能性がある。


米国の9月中小企業楽観指数は91.5と、91.2から上昇。
大統領選挙など不透明感は過去最高を記録。
企業の設備投資計画の遅れにつながる可能性がある。


アトランタ連銀は7-9月期GDP見通しで3.2%と、従来の2.5%から引き上げた。


■CNBCエコノミストGDP予想:
2024:2.3%、25:1.9%、26:2.1%


最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2025 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます