現在、米国で上場している全ETF3,000本のうち、アクティブ運用のETFは約3分の1に過ぎない。しかし、2021年のデータによると、その数は飛躍的に伸びており、昨年新たに設定されたETFの約60%がアクティブ運用である。
機関投資家は、さまざまな資産クラスにわたるアクティブETFに関心を持っている。したがって、特にテーマ性を重視したこのようなETFが増加することが予想できる。
本日は、アクティブ運用の上場投資信託(ETF)を2つ紹介しよう。
ARK Innovation ETF
現在価格:44.80ドル
過去52週間のレンジ:35.10ドル~132.50ドル
経費率:年率0.75%
本日のひとつめは、キャッシー・ウッドのアーク・インベストが提供するファンドの一つ、 ARK Innovation ETF (NYSE:ARKK)である。2014年10月に初上場したこのETFは、ファンドマ・ネージャーが革新的イノベーションの中心であるとみなす企業に投資する。そのような企業は、以下を提供する可能性がある。
「世界の仕組みを変える可能性のある、技術的に有効な新製品やサービス」
これらは長期にわたってキャピタル・ゲインを得られると期待できる企業の株だ。
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現在36銘柄を保有するARKKは、純資産が89億ドルに届かない。セクター別配分では、ヘルスケア(31.8%)、情報技術(30.5%)、通信サービス(13.1%)、一般消費財(12.7%)、金融(8.8%)などとなっている。
クラウド・コンピューティングは、このETFが提供するテーマ別重点リストのトップ・テーマである。次に、デジタル・メディア、電子商取引、ブロックチェーン&P2P、遺伝子治療、モバイル、ビッグ・データ&機械学習が続く。
ポートフォリオの60%近くが、上位10銘柄で占められている。その中には、パンデミック人気のZoom Video Communications (NASDAQ:ZM) 、テレビ・ストリーミング・プラットフォームのRoku (NASDAQ:ROKU) 、電気自動車(EV)メーカーのTesla (NASDAQ:TSLA) 、自動化ソフトウェアを提供するUipath (NYSE:PATH) 、遺伝子編集のCrispr Therapeutics (NASDAQ:CRSP) などが名を連ねている。
ARKKは約1年前の2021年6月30日に52週目の高値をつけた。しかし、この1年で63%以上下落し、年初来でも53%近く下げている。
ARKKの保有銘柄の下落がすぐに止まると予想している逆張り投資家は、今すぐこのアクティブ運用ETFの購入を検討することができるだろう。
最後に、2011年11月に Tuttle Capital Managementが Tuttle Capital Short Innovation ETF (NASDAQ:SARK)を設定したことにも言及したい。このアクティブ運用のETFは、キャサリン・ウッドのARKKファンドの日々のリターンの逆数(-1倍)を達成することを目的としている。したがって、短期的な機会を探している経験豊富なトレーダーにとって魅力的な存在となり得る。これまでのところ、2022年に、SARKは55%近く上昇している。
2. Invesco Active US Real Estate Fund
現在価格: 97.65ドル
過去52週間のレンジ:91.34ドル~120.85ドル
配当利回り:2.61%
経費率:年率0.35%
革新的な技術から、不動産投資信託(REIT)に話を移そう。最近の指標によると、米国内の投資家約1億4500万人が、50万以上の国内資産を所有するREITに資金を投入している。
そこで、本日2本目のETFは、株式リートに投資するInvesco Active US Real Estate Fund (NYSE:PSR)をご紹介しよう。当ETFは2008年11月に上場した。
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PSRは、FTSE NAREIT All Equity REITsインデックスに連動し、現在81銘柄を保有している。
組入れ上位10銘柄で純資産額1,242億ドルの約3分の1を占めている。
通信用不動産に注力するAmerican Tower (NYSE:AMT)やCrown Castle International (NYSE:CCI) 、無線通信用のタワー構造を運営するSBA Communications (NASDAQ:SBAC) 、 Digital Realty (NYSE:DLR)、データセンターを保有するCubeSmart (NYSE:CUBE) やセルフ・ストレージ施設の Life Storage (NYSE:LSI) などが上位銘柄に名を連ねている。
多くのセクターと同様に、ほとんどのREITは2021年後半に過去最高値を更新した。しかしながら、2021年12月31日に史上最高値を記録して以来、PSRは18.4%下落している。
金利の上昇は、不動産にとって多くの逆風となっている。その結果、投資家はREITを見る目が肥えてきている。そのため、PSRのようなアクティブ運用のETFが注目されるのは当然のことかもしれない。
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