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東京株式市場・大引け=大幅続伸し1カ月半ぶり高値、商いは低調

発行済 2016-03-14 15:19
更新済 2016-03-14 15:20
© Reuters.  東京株式市場・大引け=大幅続伸し1カ月半ぶり高値、商いは低調

[東京 14日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値      17233.75 +294.88 寄り付き    17155.52 安値/高値   17149.21─17291.35

TOPIX .TOPX 終値       1379.95 +20.63 寄り付き     1375.61 安値/高値    1371.96─1384.35

東証出来高(万株) 201976 東証売買代金(億円) 20620.92

東京株式市場で日経平均は大幅に3日続伸。3月4日の直近高値を上抜き、終値では 2月2日以来1カ月半ぶりの高値水準となった。前週末の欧米株の上昇を受けて投資家心 理が改善。為替や原油価格の落ち着きも支援材料となり、東証1部の9割弱が値上がりし た。もっとも、今週は日米の中銀会合を控えて見送りムードも強く、商いは低調。引けに かけ利益確定売りでやや伸び悩んだ。

日経平均は一時、前週末比で352円高となる場面があった。日銀金融政策決定会合 の結果発表をあすに控え、売り方の買い戻しも優勢だったという。業種別では昨年末から 前週末まで2割以上値下がりしている銀行業 .IBNKS.T や保険業 .IINSU.T 、海運業<.IS HIP.T>が上昇率上位に並んだ。

寄り付き前に発表された1月機械受注が予想を上回る伸びとなったことも追い風とな った。「日経平均が朝方から直近高値を上抜いたことで先高観が広がった」(東洋証券ス トラテジストの檜和田浩昭氏)という。上海総合指数 .SSEC などアジア株が堅調に推移 したことも安心感を誘った。

ただ、日米の重要イベントを前に積極的には手掛けにくく、東証1部の売買代金は今 年3番目の低水準にとどまり、上値追いの動きは限られた。

海外著名投資家のジム・ロジャーズ氏が14日午後に日経CNBCの番組に出演し、 世界経済は「減速している」との認識を示したほか、「世界のどの国であれ、株の上昇基 調は長続きしない」、「アベノミクスはディザスター(惨事)」などと発言したが、日本 株への影響は限定的だった。

個別銘柄では、日本政策投資銀行による株式公開買い付け(TOB)で非上場化する と正式発表した鬼怒川ゴム工業 5196.T が大幅高。自社株買いを発表したマネースクウェ アHD 8728.T や期末配当金予想を上方修正した王将フード 9936.T なども買われた。

半面、日本化薬 4272.T が大幅安。野村証券は同社に対する投資判断を「バイ」から 「ニュートラル」に、目標株価を1600円から1200円に引き下げた。2017年1 月期連結営業利益予想が2桁減益になる見通しを発表した東京ドーム 9681.T も反落した 。

東証1部騰落数は、値上がり1702銘柄に対し、値下がりが177銘柄、変わらず が63銘柄だった。

(杉山容俊)

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