■業績動向
能美防災 (T:6744)の2016年3月期通期の連結業績予想については期初予想(2015年5月8日公表)を据え置いて、売上高が前期比6.6%増の100,000百万円、営業利益が同1.6%増の9,450百万円、経常利益が同0.1%増の9,550百万円、当期純利益が同3.8%増の5,850百万円としている。
5期連続の増収増益と初の連結売上高100,000百万円を目指している。
なお受注高は同6.7%減の100,000百万円の計画としている。
セグメント別(営業利益は連結調整前)の計画については、火災報知設備の売上高が同5.3%増の37,350百万円で営業利益が同0.3%増の6,585百万円、消火設備の売上高が同17.5%増の34,900百万円で営業利益が同20.7%増の4,619百万円、保守点検等の売上高が同3.1%減の22,280百万円で営業利益が同10.5%減の3,760百万円、その他の売上高が同3.1%減の5,470百万円で営業利益が同18.7%減の182百万円としている。
2015年3月期末の受注残高は、2014年3月期末比35.1%増の51,345百万円(火災報知設備が同1.7%減の11,454百万円、消火設備が同62.7%増の34,925百万円、保守点検等が同1.6%減の4,227百万円、その他が同28.9%増の737百万円)と高水準だった。
大型案件の受注が寄与して高水準だった消火設備の受注残高の消化、そして新規受注の積み上げなどで増収増益基調が予想される。
なお通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が68.0%、営業利益が60.9%、経常利益が61.7%、当期純利益が64.5%である。
やや低水準の形だが年度末に当たる第4四半期の構成比が高い収益構造である。
また過去3期(2013年3月期−2015年3月期)の第3四半期累計の平均進捗率が売上高64.1%、営業利益42.3%だったことを考慮すれば、2016年3月期第3四半期累計の進捗率は高水準である。
工事原価における労務費上昇などの影響は小さいもようであり、通期業績の会社予想には増額余地があるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
5期連続の増収増益と初の連結売上高100,000百万円を目指している。
なお受注高は同6.7%減の100,000百万円の計画としている。
セグメント別(営業利益は連結調整前)の計画については、火災報知設備の売上高が同5.3%増の37,350百万円で営業利益が同0.3%増の6,585百万円、消火設備の売上高が同17.5%増の34,900百万円で営業利益が同20.7%増の4,619百万円、保守点検等の売上高が同3.1%減の22,280百万円で営業利益が同10.5%減の3,760百万円、その他の売上高が同3.1%減の5,470百万円で営業利益が同18.7%減の182百万円としている。
2015年3月期末の受注残高は、2014年3月期末比35.1%増の51,345百万円(火災報知設備が同1.7%減の11,454百万円、消火設備が同62.7%増の34,925百万円、保守点検等が同1.6%減の4,227百万円、その他が同28.9%増の737百万円)と高水準だった。
大型案件の受注が寄与して高水準だった消火設備の受注残高の消化、そして新規受注の積み上げなどで増収増益基調が予想される。
なお通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が68.0%、営業利益が60.9%、経常利益が61.7%、当期純利益が64.5%である。
やや低水準の形だが年度末に当たる第4四半期の構成比が高い収益構造である。
また過去3期(2013年3月期−2015年3月期)の第3四半期累計の平均進捗率が売上高64.1%、営業利益42.3%だったことを考慮すれば、2016年3月期第3四半期累計の進捗率は高水準である。
工事原価における労務費上昇などの影響は小さいもようであり、通期業績の会社予想には増額余地があるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)