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三機工業 Research Memo(2):建築設備・プラント設備事業の総合エンジニアリング会社

発行済 2024-12-24 16:01
更新済 2024-12-24 16:15
*16:01JST 三機工業 Research Memo(2):建築設備・プラント設備事業の総合エンジニアリング会社 ■会社概要

三機工業 (TYO:1961)は1925年に旧三井物産(株)の機械部を母体として設立された設備会社である。
大型工事である東洋レーヨン(株)(現 東レ (TYO:3402))の滋賀工場と青森製氷(株)の冷蔵倉庫工事を施工したことから始まった。
当初は暖房、衛生、建材などを扱い、その後、電気設備にも進出し、建築設備の企画・設計・施工まで一貫した業務を主として事業展開している。


戦後は建設需要の高まりにより業績を伸ばし、1958年には資本金が10億円を超えた。
その後は1964年東京オリンピック関連のプロジェクトにも参画し、日本経済の成長とともに業績を伸ばした。
事業分野も空調、衛生、電気などの建築設備事業から、搬送機器、搬送システム、水処理、廃棄物処理等へ拡大し、現在では国内トップクラスの総合建築設備会社となっている。
株式については1950年に東京証券取引所(以下、東証)に上場し、現在は東証プライム市場に上場している。


同社は、2016年3月期に創立90周年を迎え、2025年の創立100周年に向けた長期ビジョン“Century 2025”を発表した。
第1ステップであるPhase1は2019年3月期に完了し、2020年4月からPhase2を遂行してきたが、2022年3月期でおおむね期初の目標は達成した。
2023年3月期より“Century 2025”の最後の段階であるPhase3に入ったが、これも1年前倒しで達成される見込みで、会社は「“Century 2025”計画の終結」を宣言した。
現在は新しい中期経営計画を策定中とのことで、来春には発表されるようだ。
この新計画の内容がどのようなものになるのか楽しみである。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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