[30日 ロイター] - 米商務省が30日に発表した10月の個人消費支出(PCE)物価指数の伸びが鈍化したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)はあと3回の会合で金利を据え置いた後、5月に利下げに着手するとの見方が短期金融市場で維持された。
商務省発表の10月のPCE物価指数は、前年同月比3.0%上昇。伸びは前月の3.4%から縮小し、2021年3月以来の低水準となった。
これを受け短期金融市場で、FRBは来年5月の会合でフェデラル・ファンド(FF)金利誘導目標を5.25─5.50%から5.00─5.25%に引き下げるとの見方が示された。
先物市場が織り込む2024年末時点のFF金利誘導目標は4.18%。
ダコタ・ウェルスのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、ロバート・パブリク氏は「FRBは現在、金利を据え置いているが、今回のPCE統計はFRBに金利据え置きの継続に安心感を与えるものだった。経済指標はFRBが望む方向に向かっている」と述べた。