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UPDATE1: 東京株式市場・前場=反落、銀行株など軟調で徐々に下げ幅拡大

発行済 2010-09-30 12:16

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:> 

前場終値 9494.67 (-64.71) 前場終値 9500 (-60)

寄り付き 9554.83 寄り付き 9560

安値/高値 9482.43─9566.84 安値/高値 9480─9570

出来高(万株) 84638 出来高(単位) 22279

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 [東京 30日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反落。9500円を割

り込んだ。米株が上昇一服となり、為替も対ドルでやや円高方向に振れたことで上値が重

かった。8月鉱工業生産が市場予想に反し前月比マイナスとなったことも下押し要因。銀

行株は欧州の財政問題懸念が波及したほか、ヘッジファンドからのバスケット売り注文が

出ていたとの観測もあり、軟調だった。期末を迎えドレッシング買いが引けにかけて入る

との観測もあったが、買い手掛かりが不足するなか、全般的に弱含みの展開となった。

 前場の東証1部騰落数は、値上がり377銘柄に対し値下がり1119銘柄、変わらず

が162銘柄だった。東証1部売買代金は5368億円。

 前場途中までは方向感の乏しい展開だったが、銀行株への売りが強く、全体的にも徐々

に軟調ムードとなった。

 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が7月21日の年初来安値396円を割

り込み、期末を控えた機関投資家から投げ売りが出たという。

 三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>も7月21日の年初来安値を割り込んだ。

アイルランドなどの財政問題への懸念から欧州の金融株が下げたほか、ヘッジファンド

などの海外勢からの売り観測もあった。自動車など輸出株の一角が円高進行にもかかわら

ず底堅い動きを見せていたため、弱さが目立った。

 日銀の追加金融緩和期待はあるが、円高が止まらない以上、投資家としては手が出しに

くい。

 みずほインベスターズ証券・投資情報部部長の石川照久氏は「日経平均で9500円よ

り上値では累積売買高が多く、戻り売りが出てきやすい。日本株は他国の株に比べ出遅れ

感が強くなっているものの、国内機関投資家などの動きは依然鈍い。前日は海外勢の買い

観測があったが、買いが継続するかは不明だ。サプライズがなければ株価が明確に上抜け

るのは難しいが、日銀の追加金融緩和はかなり織り込まれてきており、サプライズには

ならないだろう」と述べている。

 実体経済もさえない。8月鉱工業生産指数速報は前月比0.3%低下と市場予測の

1.1%上昇に反してマイナスとなった。生産予測指数も9月が前月比0.1%低下、

10月が同2.9%の低下とマイナスが続く。市場では「猛暑効果で8月はプラスの予想

が多かっただけに、かなり弱い内容と言わざるを得ない。出荷が落ちて在庫が積み上がる

という悪い形だ」(コスモ証券・投資情報部担当課長の田口はるみ氏)との声が出ていた。

 個別銘柄では、任天堂<7974.OS>が大幅続落。8月12日に付けた年初来安値2万

2020円を下回った。「ニンテンドー3DS(スリーディーエス)」の販売開始が国内

で来年2月26日からとなり、最大商戦期の年末に間に合わないことが明らかになり、

2011年3月期の連結営業利益を従来予想の3200億円から2100億円に下方修正

したことが嫌気されている。

 市場では「3DSは来期業績に寄与するのだから、売りが一巡すれば落ち着くだろう」

(大手証券情報担当者)との声も出ていたが、売りの勢いが強い。

 国際石油開発帝石<1605.T>が下落。イランのアザデガン油田開発から撤退する方針を固

めたとの一部報道が売り材料。損害賠償の可能性などが懸念されている。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

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