■NY株式:ダウは9ドル高、好決算やハイテク大型買収観測を好感
NYダウ ナスダック
終値 :23548.42 終値 :6786.44
前日比:+9.23 前日比:+22.00
始値 :23533.96 始値 :6763.30
高値 :23574.86 高値 :6790.67
安値 :23520.75 安値 :6763.17
6日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は9.23ドル高の23548.42、ナスダックは22.00ポイント高の6786.44で取引を終了した。
高値警戒感から寄付き後は上値の重い展開となったが、好調が続く7-9月期決算を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まっているほか、ハイテクセクターでの大型買収や原油相場の上昇、税制改革への期待から堅調推移となった。
ダウ、S&P500、ナスダック総合指数は揃って最高値を更新した。
セクター別では、エネルギーやメディアが上昇する一方で電気通信サービスや食品・生活必需品小売が下落した。
アパレルのマイケル・コース(KORS)は決算内容が好感されたほか、通期見通しを引き上げ、大幅上昇。
半導体のクアルコム(QCOM)は、前週に同業ブロードコム(AVGO)による1300億ドル(債務含む)相当のハイテク業界で過去最大規模の買収検討が報じられ、堅調推移。
エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)はメディアの21世紀フォックス(FOX)の映画スタジオなどの資産買収を協議していることが報じられ、買われた。
一方で、通信大手のスプリント(S)は、TモバイルUS(TMUS)との経営統合を巡る協議を正式に打ち切り、大幅下落となった。
旅行予約サイトのプライスライン(PCLN)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表、売上高、調整後一株利益ともに予想を上振れた。
しかし、10-12月期の1株利益見通しが予想を下振れ、時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利低下を受けてドル弱含み
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円21銭から113円70銭まで下落し、113円71銭で引けた。
アジア訪問中のトランプ大統領が日本を含め対米貿易黒字国に対し、貿易不均衡是正を要求していく方針を再表明、年内の税制改革成立への不透明感もくすぶり米債利回り低下でドル売り・円買いが強まった。
米下院歳入委員会は6日、共和党の税制改革案に関する討議を開始した。
報道によると、ブレイディ委員長は、「修正は今週の歳入委員会会合で受け入れる意向である」と述べたが、下院本会議に提出後の法案修正は受け付けないとみられている。
ユーロ・ドルは、1.1580ドルまで下落後、1.1616ドルまで反発し、1.1609ドルで引けた。
ユーロ・円は、132円34銭から132円00銭へ下落。
ポンド・ドルは、1.3098ドルから1.3175ドルまで上昇した。
ドル・スイスは、1.0011フランから0.9973フランへ下落した。
■NY原油:大幅続伸、サウジの汚職撲滅キャンペーンで閣僚拘束も
6日のNY原油先物12月限は大幅続伸。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+1.71ドルの57.35ドルで取引を終えた。
サウジアラビアの汚職撲滅キャンペーンで著名投資家や閣僚の一斉拘束が材料視されたようだ。
先週末時点で米国内の石油掘削リグ稼働数が減少したことや減産体制の期限延長によって需給関係がさらに改善するとの見方も原油相場に対する支援材料となっている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 27.75ドル -0.070ドル(-0.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.14ドル +0.120ドル(+0.24%)
ゴールドマン・サックス(GS)243.49ドル -0.910ドル(-0.37%)
インテル(INTC) 46.70ドル +0.633ドル(+1.37%)
アップル(AAPL) 174.25ドル +1.750ドル(+1.01%)
アルファベット(GOOG) 1025.90ドル -6.580ドル(-0.64%)
フェイスブック(FB) 180.17ドル +1.250ドル(+0.70%)
キャタピラー(CAT) 137.71ドル +1.080ドル(+0.79%)
アルコア(AA) 47.29ドル +0.170ドル(+0.36%)
ウォルマート(WMT) 88.70ドル -0.970ドル(-1.09%)
スプリント(S) 5.90ドル -0.775ドル(-11.61%)