[ブリュッセル 1日 ロイター] - オランダのビール大手ハイネケンが1日発表した上期決算は予想を上回る増益となった。インフレにもかかわらず、ビールの販売が増えた。
ただコスト急増を受けて2023年の利益率目標を撤回した。
一時項目を除く営業利益は24.6%増の21億6000万ユーロ(22億1000万ドル)。同社がまとめた市場予想は17%増だった。
同社は23年の営業利益率目標を17%に設定していたが、今回は23年の営業利益の増益率目標を1桁半ば─後半にすると表明した。
市場は23年の営業利益率目標を前年同期並みの16%と予想していた。
今年の利益率予想は横ばいもしくは小幅上昇で据え置いた。
上期のビール販売量は7.6%増。第2・四半期に販売が加速し、全ての地域で販売が増えた。特にアジア太平洋がロックダウン(都市封鎖)から回復。米州と欧州も飲食店での販売が増え、好調だった。
同社は値上げの寄与を指摘。ブラジル、中国、ベトナムなどの主要市場で高価格のプレミアムビールの販売が増えているという。