[香港 1日 ロイター] - 香港では1日、英国から中国への返還から24年となるのに合わせ記念式典が行われた。これまで返還記念日には中国に抗議する大規模なデモが行われており、デモを警戒して厳戒態勢が敷かれた。
例年デモ行進の出発点になるビクトリア公園が閉鎖されたほか、域内各所に治安警察の車両が配備され、警官が巡回警備にあたった。
李家超(ジョン・リー)政務官が午前、就任後初めて演説し、香港国家安全維持法(国安法)が昨年施行されて以降、香港に秩序が戻ったと強調。「これからの1年、国家の安全を守るためしっかりとした姿勢で臨む」と述べた。
「香港には回復するための条件が備わっている」と指摘し、国安法の施行と選挙制度の改革により「香港社会は混乱から秩序へと変化した」と強調した。
李氏は過去1年、治安維持の責任者として抗議活動などの取り締まりを主導してきたが、先週に政府ナンバー2の政務官に任命された。
香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官などは、この日の北京での共産党創建100年の式典に招待されている。