[バンコク 1日 ロイター] - タイで最近始まった民主化を求める学生による反政府デモのシンボルに日本のアニメ「とっとこハム太郎」のキャラクターが使われている。若年層の支持獲得が狙いという。
タイでは2週間ほど前から大学生や高校生がほぼ毎日、抗議集会を開催。議会の解散のほか、政府批判への嫌がらせをやめること、政治における軍の影響力維持につながるとされる憲法の改正を求めている。
ここ1週間では「ハム太郎」をテーマにした集会が3回開かれ、参加者がハムスターの回し車のように輪になって走り続ける姿や、同アニメの主題歌を政府批判の替え歌として歌う姿が見られた。
活動家のある学生は「ハム太郎のアニメは毎朝テレビで流れているため、親近感を持ちやすい」と語った。
「ハム太郎」のライセンスを管理する小学館は、ロイターの取材に対し、タイの抗議デモでの同キャラクターの利用に関するコメントを差し控えた。
学生団体によると、ほかにも日本アニメの「NARUTOーナルトー」、「ハリー・ポッター」などのキャラクターを運動のシンボルに採用することも計画している。