[7日 ロイター] - 米財務省が7日公表したデータによると、7月下旬に実施された期間2年、5年、7年の米国債入札で、海外投資家の落札額が前月から減少した。米国債利回りが先進国の中で最高水準にとどまる中での減少となった。
市場には、米政府による対中関税の報復措置として、米国債の最大の保有者である中国が保有高を削減するとの観測がくすぶっている。
財務省の入札データには国別の内訳は含まれない。
これによると、7月23日に実施された2年債入札(総額400億ドル)で、海外投資家は71億1100万ドルを落札。6月の76億5400万ドルから減少した。
同月24日実施の5年債入札(総額410億ドル)では、海外投資家は47億0900万ドルを落札。落札額は6月の82億7300万ドルから減少し、昨年9月以来の低水準を付けた。
同月25日実施の7年債入札(総額320億ドル)では、海外投資家は46億9500万ドルを落札。6月の72億6200万ドルを下回った。
一方、同期間の国債入札で、債券ディーラーと米投資ファンドの落札額は増加。
債券ディーラーの5年債の落札額は142億3600万ドルと、12月以来の高水準となり、投資ファンドの7年債の落札額は185億3500万ドルと、4月以来の高水準だった。
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