■アライドアーキテクツ (T:6081)の業績動向
1. 過去の業績推移
過去の業績を振り返ると、会員ユーザー数の拡大に伴って売上高は順調に増収基調を続けてきた。
特に、2012年12月期からの業績の伸びが大きいのは、2011年5月にFacebookとの連携を開始したことが引き金となった。
会員ユーザーの獲得が一気に進んだことにより、その結果として、顧客企業数や顧客単価も順調に拡大した。
また、SNS広告関連サービスが2014年12月期から立ち上がってきたことも最近3年間の売上高の伸びをけん引している。
2016年12月期は海外子会社の業績拡大等により大幅な増収となった。
一方、営業利益率は2013年12月期にピークとなる19.0%をつけたが、2014年12月期は新規事業の立ち上げに係る先行費用(開発人員の拡充)などにより低下すると、2015年12月期は海外事業等への先行費用に加えて、Facebookのポリシー変更に伴う影響により利益率の高いSNS関連サービスが落ち込んだことから営業損失に陥った。
2016年12月期は大幅な増収や損益改善により黒字転換を実現したが、海外子会社での広告売上の伸びが想定以上に大きかったことにより、営業利益率はピーク時と比べて依然低い水準にとどまっている。
財務面では、2013年11月の東証マザーズ上場により自己資本比率は80%程度まで上昇し、将来の成長に向けた財務基盤の強化を図った。
そもそも資産を必要としない事業モデルではあるが、2016年12月期末の自己資本比率が低下しているのは、長期借入金により積極的な事業投資や今後の事業展開に向けた手元流動性を確保していることが要因であり、財務の健全性に懸念はない。
また、資本効率を示すROEも20%の水準を確保しており、財務の状況は良好と言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
1. 過去の業績推移
過去の業績を振り返ると、会員ユーザー数の拡大に伴って売上高は順調に増収基調を続けてきた。
特に、2012年12月期からの業績の伸びが大きいのは、2011年5月にFacebookとの連携を開始したことが引き金となった。
会員ユーザーの獲得が一気に進んだことにより、その結果として、顧客企業数や顧客単価も順調に拡大した。
また、SNS広告関連サービスが2014年12月期から立ち上がってきたことも最近3年間の売上高の伸びをけん引している。
2016年12月期は海外子会社の業績拡大等により大幅な増収となった。
一方、営業利益率は2013年12月期にピークとなる19.0%をつけたが、2014年12月期は新規事業の立ち上げに係る先行費用(開発人員の拡充)などにより低下すると、2015年12月期は海外事業等への先行費用に加えて、Facebookのポリシー変更に伴う影響により利益率の高いSNS関連サービスが落ち込んだことから営業損失に陥った。
2016年12月期は大幅な増収や損益改善により黒字転換を実現したが、海外子会社での広告売上の伸びが想定以上に大きかったことにより、営業利益率はピーク時と比べて依然低い水準にとどまっている。
財務面では、2013年11月の東証マザーズ上場により自己資本比率は80%程度まで上昇し、将来の成長に向けた財務基盤の強化を図った。
そもそも資産を必要としない事業モデルではあるが、2016年12月期末の自己資本比率が低下しているのは、長期借入金により積極的な事業投資や今後の事業展開に向けた手元流動性を確保していることが要因であり、財務の健全性に懸念はない。
また、資本効率を示すROEも20%の水準を確保しており、財務の状況は良好と言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)